攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「もう二度と、エミリエを無能聖女と呼ばないで頂きたいのです」
「余に、命令するのか?」
「いいえ。魔王討伐の褒美として、彼女の名誉回復を望みます」
国王は息子の発言を受け、口元を弄りながら理解に苦しむと言わんばかりの反応を見せた。
「わからんな。なぜ、彼女のためにそこまでするのだ?」
「エミリエは、命の恩人です」
「左目を奪われたからと言って、死ぬわけではなかろう」
「いいえ。左目は僕にとって、魔法の源。世界のすべてです。彼女がいなければ、こうして心穏やかに陛下と会話すらできなかったでしょう」
本来歩むはずだった最悪の結末が息子の口から語られ、思うところがあったのだろう。
国王は感心した様子で、ポツリと呟く。
「ふむ……。ルドルフは、王太子の座を望むとばかり思っていたのだが……。どうやら、宛が外れたようだ」
彼の考察は、ある意味では正しかった。
じこファンではこの場で兄に反旗を翻し、王太子の座を求める光景が描写されていたからだ。
――これも、私が生きている弊害だよね……。
「余に、命令するのか?」
「いいえ。魔王討伐の褒美として、彼女の名誉回復を望みます」
国王は息子の発言を受け、口元を弄りながら理解に苦しむと言わんばかりの反応を見せた。
「わからんな。なぜ、彼女のためにそこまでするのだ?」
「エミリエは、命の恩人です」
「左目を奪われたからと言って、死ぬわけではなかろう」
「いいえ。左目は僕にとって、魔法の源。世界のすべてです。彼女がいなければ、こうして心穏やかに陛下と会話すらできなかったでしょう」
本来歩むはずだった最悪の結末が息子の口から語られ、思うところがあったのだろう。
国王は感心した様子で、ポツリと呟く。
「ふむ……。ルドルフは、王太子の座を望むとばかり思っていたのだが……。どうやら、宛が外れたようだ」
彼の考察は、ある意味では正しかった。
じこファンではこの場で兄に反旗を翻し、王太子の座を求める光景が描写されていたからだ。
――これも、私が生きている弊害だよね……。