攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「フェドクス。落ち着いて」
「殺す……!」
「あの程度でいちいち腹を立てていたら、生きていけないよ」
「あいつはエミリエを、馬鹿にした。聖騎士を名乗るべきではない。始末するべきだ」
「こんなところで襲いかかったら、フェドクスだけ英雄の称号を取り消されちゃう」
「構わない。それでエミリエの、名誉が守られるのなら……」

 こちらがどれほど必死に静止したところで止まらない。

 フェドクスはすでに、覚悟を決めていた。

トラブル発生
 どんなに傷ついても「痛い」と言えない私の代わりに、彼らへ罰を与えると頑なになっている。

 こうなってしまったら、こちらがどれほど説得をしたって無意味だ。
 好きにさせてやるしか、ないだろう。

 ――うーん。でもなぁ……。

 いくら先に喧嘩を売ってきたのがあちらだったとしても、神殿の人間同士で内輪揉めの結果聖騎士をボコボコにした事実が回れば、最終的に罰を受けるのはフェドクスだ。
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