攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
 ――吐いて捨てるほどいる下っ端よりも、それを取り仕切る頭を片づけたほうがいい。

 神殿の最高権力者、司祭とマリラさんを引きずり降ろさない限り――。
 私は一生、馬鹿にされて生き続けることになるだろうから……。

「倒すべき敵を、見誤らないで。低レベルな雑魚まで手を出していたら、きりが……」
「ぎゃあああ!」

 フェドクスは、私が一生懸命説得を試みている間に剣を振るうような男じゃない。
 ならばなぜ、聖騎士はなんの前触れもなく天から降り注いだ雷に撃たれて絶叫したのだろうか?

 ――無詠唱で魔法を発動できるのは、1人しかいない。

「あ、ごめん。手が、滑っちゃった」
「だ、第二王子!?」

 まさか、殿下が私のために彼らを攻撃するなんて思ってもみなかった。

 ルドルフは王子様らしいキラキラスマイルを浮かべ、地べたにみっともなく倒れ伏して転がる男へ語りかける。
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