攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「大道芸を披露した人は、不注意。だったとしても……。騒動に応じてエミリエを馬鹿にした君たちは、罰を受けて当然の人間だよね?」
「こ、こいつには……! もう二度と、聖女様の悪口は言わないと約束させます! ですから、どうか命だけはお救いください……!」
「うーん、どうしようかな?」

 ――原作でルドルフは表向き物腰柔らかなキラキラ王子様系だったが、実は腹黒なんて設定があったっけ……。

 私に対する執着心が限界突破しているフェドクスだけを止めれば、騒動が収まるとばかり思っていたけれど――。
 これからは、ルドルフのことも気にする必要があるみたいだ。

 今にも爆発してしまいそうな爆弾の処理に手間取っている間、安全だと思っていた地雷が派手に作動したような気分だった。

「命乞いなど、くだらないと吐き捨てろ。優しくするから、つけあがる」
「奇遇だね。僕も、そう思うよ」
「あんたらは、ほんとにブレねぇな……」

 私の身体は、1つしかない。
 今のところガザンは2人の反応に呆れているようだが、彼まで参戦してきたら大変だ。

 ――ワンオペで3つ子を同時に育てるのって、こんな感じなのかな……。
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