攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
私はまるで自分の言うことを聞かずに大暴れする小さな子どもたちを育てる母親のような気分になりながら、ルドルフのおかげで彼らを斬り捨てる必要がなくなったフェドクスを、強く抱きしめるのを止めた。
「ルドルフを狙う暗殺者の奇襲じゃなかっただけマシだが、エミリエなら傷つけていいと思われるのは心外だよな。パレード、続けるか?」
「役目は、充分に果たした」
「あんな事故が起きるのを防げないくらい、警備がおざなりなんだ。このまま続けるなんて選択肢はないよ」
ルドルフに冷たい瞳で見下された王立騎士団たちが、ビクリと肩を揺らして震え上がる。
そんな彼らの姿を目にして、気分がよくなったのだろうか。
「夜会が始まるまで、ゆっくり過ごそう。4人だけで、ね」
こちらへ視線を移した際にこりと口元だけに微笑みを浮かべた殿下は、目が笑っていなかった。
――私、何かしたかな……?
自分のせいで睨みつけられているのかと身構えたのは、一瞬だけだ。
ルドルフが神殿に強い怒りを感じていのは、明らかだった。
「ルドルフを狙う暗殺者の奇襲じゃなかっただけマシだが、エミリエなら傷つけていいと思われるのは心外だよな。パレード、続けるか?」
「役目は、充分に果たした」
「あんな事故が起きるのを防げないくらい、警備がおざなりなんだ。このまま続けるなんて選択肢はないよ」
ルドルフに冷たい瞳で見下された王立騎士団たちが、ビクリと肩を揺らして震え上がる。
そんな彼らの姿を目にして、気分がよくなったのだろうか。
「夜会が始まるまで、ゆっくり過ごそう。4人だけで、ね」
こちらへ視線を移した際にこりと口元だけに微笑みを浮かべた殿下は、目が笑っていなかった。
――私、何かしたかな……?
自分のせいで睨みつけられているのかと身構えたのは、一瞬だけだ。
ルドルフが神殿に強い怒りを感じていのは、明らかだった。