攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「――フェドクスは、あなたの都合がいいように動く所有物ではありません」
「知ってるよ? だから、解放してあげるべきだって言ってるんじゃない。それの、何が悪いの?」
私は極力冷静に、声を発した。
しかし、マリラさんはまったく悪びれる様子がない。
そんな彼女の姿をともに観察していたフェドクスも、これ以上ここにいても無意味だと悟ったらしい。
「時間の無駄だ」
「そうだね……。彼女とは、どれほど話を続けても意味がないみたい」
私は幼馴染の言葉に頷き、彼女へ冷たい視線を向けた。
「残念です」
「なんで、私が融通の利かない人みたいな扱いを受けるの!? 間違ったことなんて、言ってないのに!」
マリラさんは、まさか自分がこんなふうに反抗心を剥き出しにしてくるなど思いもしなかったのだろう。
先程までの余裕たっぷりな表情をどこかに捨て去り、般若のように恐ろしい形相で牙を剥く。
――普段の私なら、それが恐ろしくて堪らなかった。
でも、今は……。
フェドクスが、一緒にいてくれる。
だからきっと、何があっても大丈夫だ。
「知ってるよ? だから、解放してあげるべきだって言ってるんじゃない。それの、何が悪いの?」
私は極力冷静に、声を発した。
しかし、マリラさんはまったく悪びれる様子がない。
そんな彼女の姿をともに観察していたフェドクスも、これ以上ここにいても無意味だと悟ったらしい。
「時間の無駄だ」
「そうだね……。彼女とは、どれほど話を続けても意味がないみたい」
私は幼馴染の言葉に頷き、彼女へ冷たい視線を向けた。
「残念です」
「なんで、私が融通の利かない人みたいな扱いを受けるの!? 間違ったことなんて、言ってないのに!」
マリラさんは、まさか自分がこんなふうに反抗心を剥き出しにしてくるなど思いもしなかったのだろう。
先程までの余裕たっぷりな表情をどこかに捨て去り、般若のように恐ろしい形相で牙を剥く。
――普段の私なら、それが恐ろしくて堪らなかった。
でも、今は……。
フェドクスが、一緒にいてくれる。
だからきっと、何があっても大丈夫だ。