攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「しかし――。私の目が届かぬところで、このような騒ぎを起こされては困るのですよ」
「申し訳、ございません……」
「お二人はいわば、神殿の光と闇。よりよい発展のために、力を合わせて切磋琢磨していかなくてはなりません」

 残念ながら、こちらの思惑通りにはいかなかった。
 司祭は含みのある笑みを浮かべ、ポツリと呟く。

「そう――昔のように、ね」

 彼は救済の聖女と呼ばれるようになった私が、これまでと同じ人生を歩み続けることを望んでいる。

 司祭の言いたいことは、マリラさんと完全に一致していた。

「聖女エミリエ。神殿に戻ったあとも、癒しの聖女マリラと同じかそれ以上の活躍を期待しておりますよ」

 ――調子に乗るな、か。

 黙って自分たちに従っていればいいんだと豪語するその傲慢なところが嫌われる原因だと、なぜ気づけないのだろうか?

 やはり彼らは、野放しにはできない。
 私たちの手で、決着をつけなければ……。
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