攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「フェドクスと、話してくるわ。今回の件で、よくわかった。あいつは、1人にしたらまずいタイプだってな」
「ご迷惑をおかけし、申し訳ございません……」
「気にすんな。あとで借りは、きっちり返してもらうからよ」

 こうして次々とツーショットの相手が変わっていく光景は、まるで自分が回転寿司のネタになったかのようでどうにも落ち着かない。

 なんとも言えぬ居心地の悪さを感じていると、こちらを安心させるかのように、優しい笑みを浮かべた殿下から話しかけられた。

ルドルフと2人
「やっと、2人きりになれたね」
「挨拶周り、ご苦労さまでした」
「ありがとう。君から労ってもらえるなんて、光栄だな……」

 ルドルフは心底嬉しくて堪らないと言わんばかりに、ご機嫌な様子を見せている。

 ――みんなはどうして私なんかと、話をしたがるのだろう?

 どこにでもいる地味女と言葉を交わしたって、得られるものはほとんどないだろうに……。

「狸と女狐が、君に喧嘩を売ってきたんだって?」

 機嫌のいい殿下とは対象的に、気分を落ち込ませていた私は、彼の口から思わぬ単語が飛び出てきて驚いた。
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