攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「一発、殴っていいか」
「駄目だよ。そんなことしたら、反逆罪で訴えられちゃう!」
「なら、嫌だ」
フェドクスは剣術の印象が強いものの、腕力にも自信がある方だ。
魔力特化の殿下が受け身を取ったとしても、大ダメージは避けられない。慌てて「馬鹿な真似はしないで」と止めたところ、幼馴染は私を抱きしめる力を強めた。
まるで、殻に閉じこもった貝のようだ。
どうしてこんなに、扱いづらいと感じるんだろう……?
ずっと一緒にいる私がこんな状況では、周りから「何を考えているかわからない」と言われるのも当然としか言いようがなかった。
「あのね。私を心配してくれるのは、すごく嬉しいよ。だけど……」
「輪を乱すな。長いものに巻かれろ。協調性を持て。君を守るためなら、毒杯すらも黙って飲み込め」
「わかっていれば、いいんだけど……」
感情を押し殺した声で淡々と語られる内容は、私が彼に期待する行動のまとめだ。
ちゃんと理解してくれたことに感動しつつ、不安な気持ちが拭えない。
それはおそらく、幼馴染が黙って言うことを聞くタイプじゃないと長い付き合いによって学習しているからなのだろう。
「駄目だよ。そんなことしたら、反逆罪で訴えられちゃう!」
「なら、嫌だ」
フェドクスは剣術の印象が強いものの、腕力にも自信がある方だ。
魔力特化の殿下が受け身を取ったとしても、大ダメージは避けられない。慌てて「馬鹿な真似はしないで」と止めたところ、幼馴染は私を抱きしめる力を強めた。
まるで、殻に閉じこもった貝のようだ。
どうしてこんなに、扱いづらいと感じるんだろう……?
ずっと一緒にいる私がこんな状況では、周りから「何を考えているかわからない」と言われるのも当然としか言いようがなかった。
「あのね。私を心配してくれるのは、すごく嬉しいよ。だけど……」
「輪を乱すな。長いものに巻かれろ。協調性を持て。君を守るためなら、毒杯すらも黙って飲み込め」
「わかっていれば、いいんだけど……」
感情を押し殺した声で淡々と語られる内容は、私が彼に期待する行動のまとめだ。
ちゃんと理解してくれたことに感動しつつ、不安な気持ちが拭えない。
それはおそらく、幼馴染が黙って言うことを聞くタイプじゃないと長い付き合いによって学習しているからなのだろう。