攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「あなた! 幻惑魔法を失ったって、本当なの!?」
豪華なドレスに身を包んだ女性が、姿を見せた。
彼女のものすごい剣幕を受け、売り言葉に買い言葉とばかりに男性は声を荒らげる。
「ああ。そうだ! 俺は今すぐ、あのクソ野郎から幻惑魔法を奪い返さなきゃならねぇ! そこを退け!」
「私の顔、忘れたとは言わせないわよ」
「なんだと?」
「あなたが幻惑魔法を持っているせいで、新たな被害者が現れるのを未然に防ぐのが精いっぱいだった。でも……。今は私たちと同じ。ただの人間ならば――思いっきり、腕力で黙らせられるわね?」
女性は口元に歪な笑みを浮かべると、聖職者に殴る蹴るの暴行を加え始めた。
どうやら彼女は、彼の被害を受けた人であったらしい。
「うわぁあああ!」
「あんたに怨みを持っているのは、私だけじゃないのよ!」
「やめ……っ。ひ、ひぃ!」
「暴れん坊な下半身を、二度と使えなくしてやるわ……!」
――この様子なら、放置しておいても問題なさそう……。
誰もが激しい乱闘を続ける男女に釘づけとなっているのをいいことに、私はこっそりとカフェから抜け出した。
豪華なドレスに身を包んだ女性が、姿を見せた。
彼女のものすごい剣幕を受け、売り言葉に買い言葉とばかりに男性は声を荒らげる。
「ああ。そうだ! 俺は今すぐ、あのクソ野郎から幻惑魔法を奪い返さなきゃならねぇ! そこを退け!」
「私の顔、忘れたとは言わせないわよ」
「なんだと?」
「あなたが幻惑魔法を持っているせいで、新たな被害者が現れるのを未然に防ぐのが精いっぱいだった。でも……。今は私たちと同じ。ただの人間ならば――思いっきり、腕力で黙らせられるわね?」
女性は口元に歪な笑みを浮かべると、聖職者に殴る蹴るの暴行を加え始めた。
どうやら彼女は、彼の被害を受けた人であったらしい。
「うわぁあああ!」
「あんたに怨みを持っているのは、私だけじゃないのよ!」
「やめ……っ。ひ、ひぃ!」
「暴れん坊な下半身を、二度と使えなくしてやるわ……!」
――この様子なら、放置しておいても問題なさそう……。
誰もが激しい乱闘を続ける男女に釘づけとなっているのをいいことに、私はこっそりとカフェから抜け出した。