攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「おはようございます」
「な……!」

 殿下はまさか、昨日の今日で私が前線に復帰するなど思いもしなかったのだろう。
 青ざめた表情で、絶句しているのが印象的だった。

「あんたは自分がどんな立場か、理解してんのか?」
「はい。私の重要性につきましては、殿下との一件で充分証明できたかと」

 二の句を紡げずにいるルドルフの代わりに
 ガザンが厳しい視線を投げかけてくる。
 私はそんな彼にも怯えることなく、胸を張った。
 どうやらそれが、ルドルフは納得できなかったようだ。
 声を荒らげるが、再びガザンに静止されてしまった。

「何を……!」
「次、俺たちにルドルフと似たようなことが起きたら、あんたはあの時と同じように大怪我を肩代わりするとでも言うのかよ?」
「その予定です」

 フェドクスが鬼の形相で、「もう二度とするなと言ったはずだ」と言わんばかりにこちらを睨みつけてくる。
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