攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「く、来んなよ……!」
その後、逃げようとするガザンを無理やり地面に押し倒して馬乗りになると、傷口に触れた。
「何す、い……っ!」
「動かないでください。あなたの傷を、治します」
思った以上に、ガザンと距離が近い。
こちらを嫌悪している彼からしてみれば、なすすべもなくされるがままになっているこの状況は苦痛で仕方がないのだろう。
だが、どんなに罵倒されようとも目的を達成するまでは、ここから動くつもりなどなかった。
「馬鹿言ってんじゃねぇよ! 一体、なんのために俺が左腕を駄目にしたと――」
「心配いりません。サキュバスはもう、魅了魔法を使えませんから」
「てめぇ……っ!」
頭に血が上り、鬼の形相で睨みつけてきた今がチャンスだ。
私は彼の傷を肩代わりするため、再び異能を使った。
「やめろ!」
「駄目だ……!」
2度目ともなれば、こちらが何をしようとしているのかくらい容易に想像ができる。
ルドルフとフェドクスは敵に止めを刺すよりも、こちらを止めるために手を伸ばす。
しかし――。
その甲斐も虚しく、こちらの異能が発動するほうが早かった。
その後、逃げようとするガザンを無理やり地面に押し倒して馬乗りになると、傷口に触れた。
「何す、い……っ!」
「動かないでください。あなたの傷を、治します」
思った以上に、ガザンと距離が近い。
こちらを嫌悪している彼からしてみれば、なすすべもなくされるがままになっているこの状況は苦痛で仕方がないのだろう。
だが、どんなに罵倒されようとも目的を達成するまでは、ここから動くつもりなどなかった。
「馬鹿言ってんじゃねぇよ! 一体、なんのために俺が左腕を駄目にしたと――」
「心配いりません。サキュバスはもう、魅了魔法を使えませんから」
「てめぇ……っ!」
頭に血が上り、鬼の形相で睨みつけてきた今がチャンスだ。
私は彼の傷を肩代わりするため、再び異能を使った。
「やめろ!」
「駄目だ……!」
2度目ともなれば、こちらが何をしようとしているのかくらい容易に想像ができる。
ルドルフとフェドクスは敵に止めを刺すよりも、こちらを止めるために手を伸ばす。
しかし――。
その甲斐も虚しく、こちらの異能が発動するほうが早かった。