転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
「セイラ、ちょっといい?」
どこか舌足らずな自分の声には慣れない。
なんせ、二十九歳だった自分は、不健康体を操っているとはいえ、現在十七才の肉体。
なんと干支一回り分も若い細胞で満たされている。
多少やせ過ぎで、目の下にはクマがあり、十分も連続して歩いて移動出来ない程体力が無かったとしても、プラシーボ効果的な何かで、身体の抱えるあらゆる負債を凌駕してくれるという、若さそのものを有しているのだ。
理央がリオ・アリミヌエとして覚醒後、はじめてセイラに話しかけたときは、目の玉が転がりでんばかりに見開き「り、リ、リオ、さまぁ!?」とこちらが若干ひいてしまうくらい、前のめりになり、口を開けたまま固まってしまった彼女は、若いだけあって理解が早かった。
高熱で頭のねじが少しばかり飛んでしまった聖女リオ・アリミヌエは、以前とは違って、自己主張もするし疑問点も口に出す。
ただ生かされているだけのお人形の殻を脱ぎ捨てたのだ。リオ・アリミヌエは、どんなに世界に対して絶望を抱えていたのだろう。
青白い血管が浮き出た細い手首を見て、理央は複雑な思いを抱いた。
「もちろんです! 本日はどうなさりたいですか!?」
生ける屍だった聖女をお世話してきたセイラにとって、自分の主が、自分と同じように感情を持ち、思考するただの少女であることに関して、小さな喜びを禁じ得ない。
時が経過するのをひたすら待つというのは、どちらかというと社交的で楽天的なセイラにとっては苦痛にも似た時間であった。
どこか舌足らずな自分の声には慣れない。
なんせ、二十九歳だった自分は、不健康体を操っているとはいえ、現在十七才の肉体。
なんと干支一回り分も若い細胞で満たされている。
多少やせ過ぎで、目の下にはクマがあり、十分も連続して歩いて移動出来ない程体力が無かったとしても、プラシーボ効果的な何かで、身体の抱えるあらゆる負債を凌駕してくれるという、若さそのものを有しているのだ。
理央がリオ・アリミヌエとして覚醒後、はじめてセイラに話しかけたときは、目の玉が転がりでんばかりに見開き「り、リ、リオ、さまぁ!?」とこちらが若干ひいてしまうくらい、前のめりになり、口を開けたまま固まってしまった彼女は、若いだけあって理解が早かった。
高熱で頭のねじが少しばかり飛んでしまった聖女リオ・アリミヌエは、以前とは違って、自己主張もするし疑問点も口に出す。
ただ生かされているだけのお人形の殻を脱ぎ捨てたのだ。リオ・アリミヌエは、どんなに世界に対して絶望を抱えていたのだろう。
青白い血管が浮き出た細い手首を見て、理央は複雑な思いを抱いた。
「もちろんです! 本日はどうなさりたいですか!?」
生ける屍だった聖女をお世話してきたセイラにとって、自分の主が、自分と同じように感情を持ち、思考するただの少女であることに関して、小さな喜びを禁じ得ない。
時が経過するのをひたすら待つというのは、どちらかというと社交的で楽天的なセイラにとっては苦痛にも似た時間であった。