転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!

 キヨイ・アリミヌエ。
 五代前の聖女である。
 どうやら彼女は天寿を全うしたらしい。
 
 キヨイの起こした奇跡の内容は神秘とされ、詳細はなにひとつ伝えられていない。
 名前だけが残っており、聖キヨイとして礼拝堂の一角に一体の像として配置されている。

 そして、フォリフォンヌ王国の王政の頂点に在る者達は、アリミヌエ聖教を主教と認めていない上に、聖女を信仰の象徴としては扱っていない。
 その名はむしろ、厄介な存在を一時的に隔離するための絶好の隠れ蓑であり、リオはその典型的な生贄候補だった

 当代聖女であるリオ・アリミヌエも多分に漏れず身体が弱く、中々その姿を目にする機会が無いため、祈祷の予約に関しては稀少性が高まり、連日長蛇の列が出来ているらしい。

 しかし、残念ながら、理央の居る部屋からは見ることが出来なかった。

 日に二度ほど、祈祷室に足を運んではいるものの、もたもたとした案内は目も当てられない程、非効率的。

 せいぜい一日に三人も面会すれば、彼女に与えられた仕事は終わってしまう。

 こんな事をしていたら、あっという間に半年が経過し、何も変えられないまま処刑の日を迎えてしまうのでは無いだろうか。
 
 冗談じゃない。
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