転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
3 処刑されるまで、あと百七十日
先日のマフィン事件以降、理央は結局開き直ることにした。
(聖女を演じ切っていた元リオには悪いけれど……私、黙って指示通りに動けるタイプじゃないのよね)
これから戦うのは教会内部体制である。
そして現王室の体制だ。
どっちにしろ生死のかかった、四面楚歌状態であることに変わりはない。
この国――フォリフォンヌ王国は、教会と王権が緊張関係を保つ二元体制に近い構図でありながら、実質的には貴族の圧力に、やや教会側が屈している。
そしてその教会の腐敗は深く、金と権力の温床。
まずは、手近なところである、教会の改革に着手すべきであろう。
腐敗した宗教組織は、民衆の信仰心を食い物にしている。
ここに手を入れれば、自身の立場を聖女として意味あるものに再定義できる可能性がある。
半年も経たぬうちに処刑される理不尽を黙って受け入れるほど、原田理央は従順な人間ではない。
いそいそとおやつをおすそ分けしてくれるセイラによって、このところ、理央の体調はかなりマシになった。
カナンに対する対応はあれで正しかったようで、時々こっそり飴をくれたりする。
恐らくなのだが、現王制側から派遣されているエイラは、聖女の異変に関して直接何かを言ってくることは無い。
とはいえ、異質に乗っ取られたといっても過言ではない異常な言動や行動に関しての報告は、しかるべき機関になされていると、理央なりに予測している。
その日の午後、複数名の神官が聖女の間を訪れ、護衛を付けると言い出した。
腕力を鍛えさえすれば、エイラ一人くらいはなんとか倒せるかも、と物騒な事を考えた矢先だった。
その際、懸垂に挑戦しようと天蓋にぶら下がっていた理央の姿に、神官のうち一人が卒倒して、ちょっとした事件になったのだが、その話はまた別の機会に。
(聖女を演じ切っていた元リオには悪いけれど……私、黙って指示通りに動けるタイプじゃないのよね)
これから戦うのは教会内部体制である。
そして現王室の体制だ。
どっちにしろ生死のかかった、四面楚歌状態であることに変わりはない。
この国――フォリフォンヌ王国は、教会と王権が緊張関係を保つ二元体制に近い構図でありながら、実質的には貴族の圧力に、やや教会側が屈している。
そしてその教会の腐敗は深く、金と権力の温床。
まずは、手近なところである、教会の改革に着手すべきであろう。
腐敗した宗教組織は、民衆の信仰心を食い物にしている。
ここに手を入れれば、自身の立場を聖女として意味あるものに再定義できる可能性がある。
半年も経たぬうちに処刑される理不尽を黙って受け入れるほど、原田理央は従順な人間ではない。
いそいそとおやつをおすそ分けしてくれるセイラによって、このところ、理央の体調はかなりマシになった。
カナンに対する対応はあれで正しかったようで、時々こっそり飴をくれたりする。
恐らくなのだが、現王制側から派遣されているエイラは、聖女の異変に関して直接何かを言ってくることは無い。
とはいえ、異質に乗っ取られたといっても過言ではない異常な言動や行動に関しての報告は、しかるべき機関になされていると、理央なりに予測している。
その日の午後、複数名の神官が聖女の間を訪れ、護衛を付けると言い出した。
腕力を鍛えさえすれば、エイラ一人くらいはなんとか倒せるかも、と物騒な事を考えた矢先だった。
その際、懸垂に挑戦しようと天蓋にぶら下がっていた理央の姿に、神官のうち一人が卒倒して、ちょっとした事件になったのだが、その話はまた別の機会に。