転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
すぐに、問題点が浮き彫りになった。
まず、受付システムそのものが確立されていない。
来た者順に、ひたすら対応しているだけなのだ。
緊急性の高い依頼も、そうでないものも、全て同じ列に並ばされている。
祈祷の内容も多岐にわたり、病気の治癒、商売繁盛、良縁祈願、豊作祈願など、それぞれに異なる対応が必要な場合もあったが、それらの区分分けも曖昧。
侍女たちは、一つ一つの依頼に時間をかけすぎているか、逆に急ぎすぎて不備が生じているかのどちらかだった。
業務の停滞や生産性の低下を招いている工程、箇所となっているのは、待ち時間の長さと業務の属人化、そして緊急度の判別不能だと結論付ける。
その時。
聖女の間の扉が乱雑に開かれた。
部屋付き侍女達は、俯きがちに立っている。
そのすぐ後ろから僧衣をまとった壮年の男が室内を検分するようにゆっくりと見まわし、書類に埋もれている理央の姿を捉えた。
「リオ・アリミヌエ様。お加減はいかがでしょうか?」