転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
6 不機嫌な監視役
「聖女殿が寝ていようが起きていようが、職務を全うするまでだ」
冷淡な声だった。
その言葉に、理央の苛立ちが募る。
朝から夜中まで監視され、プライベートな時間すら奪われることに、理央の神経は限界に達していた。
「職務を全うするなら、せめて昼間に四六時中張り付きますとでも言っておけば良かったと思うのだけど? 乙女の寝室に立ち入るなんて、無作法過ぎない?」
理央はベッドから上半身を起こし、枕を背もたれに立てかけた。
その視線は、部屋の隅に立つ男――ジークを射抜く。
「おかしなことを言う。俺が貴殿の護衛兼監視役に任命されたことは、既に伝えたはずだが? ……まだ高熱の後遺症で頭が混濁していると見えるな」
ジークは眉一つ動かさず、辛辣に答える。
どうやら彼も、頭がおかしくなった聖女として周囲から扱われていることを前提にしているようだ。
その冷めた態度に、理央は内心で舌打ちをした。
「そうね、でも昼間の貴方は、とても護衛なんて雰囲気じゃなかったわ。まるで尋問官よ。ああ監視だっけ。誰から命令されているの? そういえば陛下のご意向とかいってたっけ」
皮肉を込めて言ってみたが、ジークは表情を変えない。
しかし、彼の氷蒼の瞳の奥に、一瞬だけ微かな動揺が走ったのを、理央は見逃さなかった。
この男は、単なる冷徹な武人ではない。
何かを、隠している。
冷淡な声だった。
その言葉に、理央の苛立ちが募る。
朝から夜中まで監視され、プライベートな時間すら奪われることに、理央の神経は限界に達していた。
「職務を全うするなら、せめて昼間に四六時中張り付きますとでも言っておけば良かったと思うのだけど? 乙女の寝室に立ち入るなんて、無作法過ぎない?」
理央はベッドから上半身を起こし、枕を背もたれに立てかけた。
その視線は、部屋の隅に立つ男――ジークを射抜く。
「おかしなことを言う。俺が貴殿の護衛兼監視役に任命されたことは、既に伝えたはずだが? ……まだ高熱の後遺症で頭が混濁していると見えるな」
ジークは眉一つ動かさず、辛辣に答える。
どうやら彼も、頭がおかしくなった聖女として周囲から扱われていることを前提にしているようだ。
その冷めた態度に、理央は内心で舌打ちをした。
「そうね、でも昼間の貴方は、とても護衛なんて雰囲気じゃなかったわ。まるで尋問官よ。ああ監視だっけ。誰から命令されているの? そういえば陛下のご意向とかいってたっけ」
皮肉を込めて言ってみたが、ジークは表情を変えない。
しかし、彼の氷蒼の瞳の奥に、一瞬だけ微かな動揺が走ったのを、理央は見逃さなかった。
この男は、単なる冷徹な武人ではない。
何かを、隠している。