転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
「――!」
突風のような衝撃で吹き飛びそうになる聖女の細い体を、ジークが抱き留める。
彼の腕は、理央の腰をがっちりと掴み、決して離さない。
「伏せろ!」
ジークは、理央を庇うようにして、床に押し倒した。
「え、ちょっ、ちょっとなにこれ――」
衝撃、熱、黒煙。
ジークは聖女を腕の中に抱えたまま瞬時に観察する。
魔術的な爆発。
おそらく結界か痕跡消去のために仕掛けられた罠だ。
「やば……これ、本気で殺される感じ!?」
理央は、背後で崩れる棚の音を聞きながら、冷や汗をかいた。
トラブルシューティングとはレベルが圧倒的に違う。
直面する死の文字。
彼女の心臓は激しく鼓動を打つ。