転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
理央は、ゆっくりと目を開けた。
頭がぼんやりとし、身体が重い。
爆発の衝撃で、全身が痛みを発している。
「目が覚めたか。動くな。聖女の奇跡の力を持ってしても、肉体の損傷は即座には癒えぬ。まあ奇跡は……起きてないか」
淡々と低い声が落ちてきた。
氷蒼の瞳は、多少、気遣っているようにも見えた。
「……私、死んでない?」
「死んでいたら会話は成立しないだろう」
「……あーもう、服が燃えたわけじゃないのに、なんで私夜着なの」
理央は、自分の身体が柔らかな夜着に包まれていることに気づき、頬を膨らませた。
「あの書庫は煙に包まれていた。それに聖女殿の衣装のいたるところが焦げていた為、まず身体を清める必要があったから脱がせておいた。あとは侍女に任せた」
ジークは、淡々と説明した。その言葉に、理央の顔が真っ赤になる。
「脱がせておいた、の前置きが問題なのよ! なんてことしてくれてんのよ!信じられない! ――痛っ」
「……何も見ていない。聖女殿の意識が朦朧としていたので、救援を呼ぶ前に一時的に処置しただけだ」
「そういう時は、何も見ていないとか、言わないの! 信用が、半減する!」