転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
理央は、身構えた。
問われた言葉の意図が判らない。
「今後、原則として俺は、終日聖女殿と行動を共にさせてもらう事にする。これが最も現実的な選択だ」
ジークは、きっぱりと言い放った。
彼の言葉には、一切の揺るぎがない
「はああああああ!?」
理央は、思わず絶叫した。それはつまり、彼と物理的に最も近い場所で常に生活するということだ。
新婚でも無いのに。
「ちょっと待ってよ、護衛というか監視というか、そういうのって適切な距離ってもんがあるんじゃないの!?」
理央は、必死に抗議した。
前世で一人暮らしを満喫していた彼女にとって、これは耐え難い状況だ。
「安心しろ。俺の行動原理はフォリフォンヌ王国軍規に準じている。もちろん聖女殿の――例えば私的な洗濯物や食事面に関しては、部屋付き侍女が責任をもって任務にあたる。当然、尊厳は遵守される」
ジークは、真顔で答えた。その言葉に、理央は頭を抱えた。
「洗濯……とかどうでもいいでしょ今! 誰がその安心欲してると思ってんのよ? 軍規とかそういう問題じゃないの!」
絶叫にも似た理央の叫びが、聖女の間に響き渡る。