転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!

 状況を一通り把握するため、理央は翌日から今の自分について調査を開始した。
 侍女たちが頻繁に口にする、リオ・アリミヌエという名。
 どうやらこの世界のこの場所において、ある程度の重要性を持つ存在である。

 身の回りの世話をする侍女は三名。
 一人はエイラという名。
 最年長で理央が目覚めたときに傍に居たものである。

 理央がとっさに口走った、高熱以降、ところどころで物忘れの病を患っている。といった即席の設定にも、特に慌てる様子もなく、ただ淡々と理央の質問に答えてくれる。
 どことなく前世?での自分と似たような立ち位置。

 二人目は聖女と同じくらいの年頃で、少し粗忽なところが目立つ。
 名前はセイラ。
 偏見だが、噂話が好きそうである。

 三人目はリオ・アリミヌエなる人物より若く、いつもおどおどとしているカナンという少女だ。
 話しかけると俯き、答えを促すと、何故か哀れみにも似た表情で涙をじわりと浮かばせるので、有益な情報を得るのは難しそうだった。

 それから目覚めた時に居た超絶不機嫌そうな謎の男ジーク。
 言いたい事だけを行って立ち去って以降、まだ顔を合わせてない。

(物凄いイケメンだったけど……) 
< 5 / 29 >

この作品をシェア

pagetop