転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
療養中であるにもかかわらず、理央は朝食に出されたパン粥とドライフルーツをぺろりと平らげた。
個人的所感では、完全にタンパク質が足りない。
食物繊維はしっかり摂取できているようで、お通じは快適。
我ながら精神の図太さに感心する。
こんなダイエット食みたいなものばっかり食べているから体力が無くなるのでは。
力こぶを作ってみても、1ミリも動かない筋肉のない弱弱しい細腕。
自分はこの少女の前世だったのか。
それともこの少女と入れ替わってしまったのか。
目覚めてから二日目。
理央の記憶はあくまでも原田理央を主体としており、リオ・アリミヌエなる人物の記憶が混じることもない。
最も有効な情報源は、聖堂脇にある書庫であった。
理央は足しげく書庫へ通い詰めた。
壁一面に広がる膨大な蔵書の中から、自身の名であるリオ・アリミヌエをキーワードに、関連する書物を読み漁る。
元よりこのリオ・アリミヌエなる人物は書庫に日がな入り浸っていたようで、司書を兼任している神官は、理央の姿を認めると、どこか安堵の表情を浮かべていた。
「とんでも設定すぎる……」