転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
まず神官や侍女、教会運営の末端とも呼べる一人ひとりの業務内容を明確化し、それぞれの役割と責任を再定義した。
曖昧だった職務分担を明確にし、誰が何をすべきかを一覧表にまとめる。
そして、個人の目標設定と評価基準を導入した。
「今後、どのような目標を持ち、それをどう達成していくかを明確にします。そして、その達成度に応じて、待遇の改善や昇格の機会を設けます」
例えば、
・祈祷受付での対応件数を前月比で何割増加させるか
・信者からの苦情件数を何割削減するか
・倉庫の物品紛失率を何割改善するか
といった、具体的な『数値目標』を設定させる。
「今まで言われたことだけやっていればよかった」「目標なんて立てたことがない」という反発の声も当然上がった。
しかし理央は、前世での『1on1ミーティング』のスキルをフル活用し、一人ひとりと丁寧に面談を行い、彼らの悩みを聞き、仕事に対する不満や、どうすればもっと良くなるかという潜在的なアイデアを引き出していく。
とある若い侍女は「毎日同じ作業の繰り返しで、何のために働いているのか分からない」と打ち明けた。
「受付業務は、ただ紙を受け取るだけじゃないわ。祈りを求める人々の最初の窓口として、彼らに安心感を与えること。あなたの笑顔の応対で、どれだけ心が救われるか、考えてみたことはある?」
そして、その侍女には「笑顔での応対回数」という彼女自身の強みを活かした目標を設定させる、といった具合だ。