禁忌の花 〜最強になったらイケメン寄ってきた〜
五歳の頃に出会って、一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に修行して。今日だって、三人で森を歩いた。
なのに、どうして。
「……見捨てるの?」
ノアの瞳が揺れた。
「俺だって、そんなことしたくない」
「じゃあ___」
「でも現実を見ろ」
初めてだった。ノアが、こんな声を出したのは。
「俺たちが今追いかけたら、全員捕まる」
「……」
「相手は俺たちより強い。何のために、どうしてルカを狙ったのかも分からない。どこへ連れていったのかだって、分からない」
一つ一つ。逃げ道を塞ぐように、現実を突きつけられる。
「それでも今から行けば、まだルカを助けられるかもしれないじゃん……!」
「助けられないかもしれない」
「……っ!」
「それどころか、アイリスまで失う可能性がある」
その言葉に、息が詰まった。
「その選択だけはできない」
ノアの手が、私の肩を強く掴む。
「ルカを見捨てたいんじゃない」
その声が、少しだけ震えていた。
「……俺は、アイリスまで失うのが怖いんだ」
初めて見た。お兄ちゃんのそんな顔。
いつだって優しくて、いつだって私たちを守ってくれて。何でもできる人だと思っていた。
でも。違った。
ノアだって、怖いんだ。
ルカを失うことが、私まで失うことが。
それでも___
「……私は」
涙が頬を伝った。
「私は、ルカを一人にできない」
「アイリス……」
「ルカ、怖がってたもん」
声が震える。
「あんなルカ、見たことない……」
いつも笑って、何があってもずっと私の隣にいた。
そんなルカが、あの時だけは明らかに怯えていた。
「……あんな顔してたのに」
唇を噛む。
「私、何もできなかった」
魔法も、力も。何一つ。
「だから……今度は私が助けるの」
「……お前一人に何ができる」
なのに、どうして。
「……見捨てるの?」
ノアの瞳が揺れた。
「俺だって、そんなことしたくない」
「じゃあ___」
「でも現実を見ろ」
初めてだった。ノアが、こんな声を出したのは。
「俺たちが今追いかけたら、全員捕まる」
「……」
「相手は俺たちより強い。何のために、どうしてルカを狙ったのかも分からない。どこへ連れていったのかだって、分からない」
一つ一つ。逃げ道を塞ぐように、現実を突きつけられる。
「それでも今から行けば、まだルカを助けられるかもしれないじゃん……!」
「助けられないかもしれない」
「……っ!」
「それどころか、アイリスまで失う可能性がある」
その言葉に、息が詰まった。
「その選択だけはできない」
ノアの手が、私の肩を強く掴む。
「ルカを見捨てたいんじゃない」
その声が、少しだけ震えていた。
「……俺は、アイリスまで失うのが怖いんだ」
初めて見た。お兄ちゃんのそんな顔。
いつだって優しくて、いつだって私たちを守ってくれて。何でもできる人だと思っていた。
でも。違った。
ノアだって、怖いんだ。
ルカを失うことが、私まで失うことが。
それでも___
「……私は」
涙が頬を伝った。
「私は、ルカを一人にできない」
「アイリス……」
「ルカ、怖がってたもん」
声が震える。
「あんなルカ、見たことない……」
いつも笑って、何があってもずっと私の隣にいた。
そんなルカが、あの時だけは明らかに怯えていた。
「……あんな顔してたのに」
唇を噛む。
「私、何もできなかった」
魔法も、力も。何一つ。
「だから……今度は私が助けるの」
「……お前一人に何ができる」