禁忌の花 〜最強になったらイケメン寄ってきた〜
森を抜ける。ただ、それだけのことなのに___思っていたよりずっと大変だった。
「……はぁ、はぁ……」
足元は木の根や石だらけで、少し歩くだけで息が上がる。
今までなら、疲れたら休めばよかった。お腹が空けば家に帰ればいい。夜になれば、温かい布団が待っていた。
でも、今は違う。
「……自分で全部やらなきゃいけないんだ」
食べるものも、寝る場所も、身を守ることも、誰かに頼ることはできない。
それが旅をするってことなんだろう。
「……日も暮れてきたし、そろそろ寝床を探さないと」
見上げると、木々の隙間から見える空が、少しずつ茜色に染まっていた。
急がないと、夜の森が危険なのは嫌というほど知っている。
私は少し開けた場所を見つけ、そこで荷物を下ろした。
「よし……」
枝を集め、火を起こす。持ってきた食料を確認する。足りない分は、近くにあった果実を少しだけ採った。
水は魔法で用意できる。こういう時、水属性でよかったと思う。
「……これで、なんとかなるかな」
簡素な寝床を作りながら、小さく息を吐く。
一人で旅をするなんて、本当に無謀だったかもしれないけど___
「……ルカを探す」
その気持ちだけは変わらなかった。
食料の準備をしようと、ナイフを取り出す。
「これを切って……」
___すっ。
「……痛っ」
指先に、小さな赤い線ができた。
……やってしまった。慣れない環境に気を取られて、完全に油断していた。
「……ついてないなぁ」
この程度なら大したことない。家にいた頃なら、お母さんがすぐに手当してくれただろうけど。
「……絆創膏なんて、持ってきてないし」
仕方ない。これくらいなら、そのうち止まる。
そう思って作業に戻ろうとした時。
「……また怪我したのか」
「……!」
「……はぁ、はぁ……」
足元は木の根や石だらけで、少し歩くだけで息が上がる。
今までなら、疲れたら休めばよかった。お腹が空けば家に帰ればいい。夜になれば、温かい布団が待っていた。
でも、今は違う。
「……自分で全部やらなきゃいけないんだ」
食べるものも、寝る場所も、身を守ることも、誰かに頼ることはできない。
それが旅をするってことなんだろう。
「……日も暮れてきたし、そろそろ寝床を探さないと」
見上げると、木々の隙間から見える空が、少しずつ茜色に染まっていた。
急がないと、夜の森が危険なのは嫌というほど知っている。
私は少し開けた場所を見つけ、そこで荷物を下ろした。
「よし……」
枝を集め、火を起こす。持ってきた食料を確認する。足りない分は、近くにあった果実を少しだけ採った。
水は魔法で用意できる。こういう時、水属性でよかったと思う。
「……これで、なんとかなるかな」
簡素な寝床を作りながら、小さく息を吐く。
一人で旅をするなんて、本当に無謀だったかもしれないけど___
「……ルカを探す」
その気持ちだけは変わらなかった。
食料の準備をしようと、ナイフを取り出す。
「これを切って……」
___すっ。
「……痛っ」
指先に、小さな赤い線ができた。
……やってしまった。慣れない環境に気を取られて、完全に油断していた。
「……ついてないなぁ」
この程度なら大したことない。家にいた頃なら、お母さんがすぐに手当してくれただろうけど。
「……絆創膏なんて、持ってきてないし」
仕方ない。これくらいなら、そのうち止まる。
そう思って作業に戻ろうとした時。
「……また怪我したのか」
「……!」