禁忌の花 〜最強になったらイケメン寄ってきた〜
「関わった人間が、無事に帰ってきたって話はほとんど聞かない」
背筋が、ぞくりとした。
それ以上聞きたくないのに、耳だけはフィンの言葉を拾ってしまう。
「だから、ここで依頼を出しても……」
「フィン」
シオンが低く名前を呼び、フィンは口を閉じた。
「……悪い」
「ううん」
私は首を横に振る。
正直、怖いけど、その名前を知ってしまった以上___私はもう、知らなかった頃には戻れない気がした。
「……シオン。ギルドって、アビス以外にもいろんな依頼があるんだよね」
「あぁ」
「じゃあ……私も依頼を受けられる?」
シオンがこちらを見る。
「お前が?」
「うん」
少しだけ拳を握る。
「もっと強くなりたいから」
シオンは何も言わずに、しばらく私を見つめてから___
「……焦る必要はない」
その声が、妙に優しかった。
私は小さく笑う。
「分かってる」
……たぶん。まだ、何も分かっていない。
この街のことも、ギルドのことも、アビスのことも。そして、あの日ルカを連れていった人たちが何者なのかも。
けれど___一つだけ、私は初めて知った。
この世界には、私がまだ知らないものがあまりにも多い。
背筋が、ぞくりとした。
それ以上聞きたくないのに、耳だけはフィンの言葉を拾ってしまう。
「だから、ここで依頼を出しても……」
「フィン」
シオンが低く名前を呼び、フィンは口を閉じた。
「……悪い」
「ううん」
私は首を横に振る。
正直、怖いけど、その名前を知ってしまった以上___私はもう、知らなかった頃には戻れない気がした。
「……シオン。ギルドって、アビス以外にもいろんな依頼があるんだよね」
「あぁ」
「じゃあ……私も依頼を受けられる?」
シオンがこちらを見る。
「お前が?」
「うん」
少しだけ拳を握る。
「もっと強くなりたいから」
シオンは何も言わずに、しばらく私を見つめてから___
「……焦る必要はない」
その声が、妙に優しかった。
私は小さく笑う。
「分かってる」
……たぶん。まだ、何も分かっていない。
この街のことも、ギルドのことも、アビスのことも。そして、あの日ルカを連れていった人たちが何者なのかも。
けれど___一つだけ、私は初めて知った。
この世界には、私がまだ知らないものがあまりにも多い。