君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
第六章 少しずつ増えていく「好き」
それから二人は、頻繁に会うようになった。
楽曲制作のためにスタジオへ行く日もあれば、オンラインで打ち合わせをする日もある。
澪は少しずつ小海に慣れていった。
最初は「今岡さん」と呼んでいたのが、いつの間にか「おみさん」になった。
小海も、最初は「美梨花」と名字で呼んでいたのが、自然と「澪」と名前で呼ぶようになった。
そのたびに澪はなぜか少しだけ嬉しくなる。
ある日の夕方。