君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
第十章 二人だけのステージ
それからしばらくして、二人のコラボ楽曲が完成した。
公開されると、予想以上の反響があった。
小海の作る繊細なメロディーと、澪の柔らかな歌声の相性が良いと話題になり、動画は公開から数日で何十万回も再生された。
コメント欄には
「この二人の組み合わせ、もっと聴きたい」
「声と曲がぴったり」
「またコラボしてほしい」という声が次々と増えていき、澪の登録者数も一気に伸びていった。
本人はというと、学校から帰ってくるたびに数字を見ては驚いている。
「……また増えてる」
机の前でスマートフォンを握りながら、澪は目を丸くした。