君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
「でも、ピンクがよかったです」
『そんな色変わんないからいいじゃん?』
「そうですけど……」
小海は少し間を置いてから言った。
『どっちも似合ってるよ』
「……」
澪の頬が赤くなる。
「もぉ……」
『何』
「そういうこと、急に言うのずるいです」
『本当のことだから』
「……知りません」
澪は恥ずかしそうに電話を切った。
鏡を見る。
赤いリボン。
去年の自分とは少し違う。
けれど。
大切なものは、ちゃんと続いている。