君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。

After story 初めてのバレンタイン

バレンタインの日。


澪は朝からそわそわしていた。



机の上には、小さな箱。


手作りのチョコレート。


もちろん、一人では作れなかった。


友達に何度も相談して、失敗して、やり直して。


ようやく完成したものだった。


放課後。


小海と会う。


「……小海さん」


「何?」


「これ……」


澪は両手で箱を差し出した。


「バレンタインです」





小海は少し驚いた。


「ありがとう」


「……はい」


澪はそれだけ言って、顔を真っ赤にする。
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