屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

「しゃ、社長……?」

 森本くんの声も引きつる。
 そして社長は私の腕を掴んでいた森本くんの手首を掴んだ。

「離せと言っている。聞こえなかったか?」

 静かな声だったが、逆らえる気がまったくしなかった。
 森本くんが慌てて手を離す。その瞬間、私はようやく息を吐いた。
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