屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

 社長は私の手首に視線を向ける。

「痛かったよな」
「いえ……」

 私は首を横に振った。すると社長は自嘲するような笑みを浮かべる。

「俺も同じだな……。同じようにして……俺も森本と大差ない」

 その言葉に、私は反射的に首を横へ振った。

「違います」

 即座に否定していた。
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