屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

「名前は知ってる?」
「もちろん。だって社長ですよ?」

 総務の書類は社長の名をつけて出す場合もある。知らないはずがない。
 即答した私に、社長は少しだけ肩を揺らした。

 ……あれ、また笑った?

 本当にどうしたの、この人。今朝はよく笑う……。
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