屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

「社長も私の名前で呼ぶようにしたんですね?」
「当然だ。ほら、また社長呼びに戻ってる」
「清正さん……」
「あぁ」

 結局その後も私は落ち着かないまま朝食を食べ終えた。
 そしてさらに追い打ちをかけるように、社長――いや清正さんは、当然のような顔で言う。

「会社まで送る」
「無理です」

「なぜだ」
「なぜだじゃないですよ。絶対無理です!」

 なにがどうしてこうなったの? なんで突然?

 どちらにしても、私が自分の気持ちを確信したそのときからこんなふうになるなんて、本当に間が悪い人だとしか言いようがない。
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