屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

「どうして早く帰れるようになったんですか?」
「調べていたことに少しめどがついてきてな」
「そうですか……」

 そんなとき、妙に視線を感じて顔を上げると、清正さんがじっとこちらを見ていた。
 その視線は仕事中に見せる鋭いものではなく、どこか柔らかく、それでいて真っ直ぐだった。

「……どうかしましたか?」

 問いかけると、清正さんは何も言わないまま数歩近づいてきた。
 そして私が座っていたソファの隣へ、ごく自然な動作で腰を下ろした。

 思わず息が止まる。
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