屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

 清正さんは素直に家の中へ入っていき、その後ラフめなシャツとズボン姿で現れたときには、子どもたちの警戒心もかなり薄れていた。
 それでもまだ興味半分、不安半分という様子で、皆少し離れた場所から清正さんを観察している。

 そんな空気を破ったのは、やはり健太くんだった。

「お前、夏音の彼氏か?」
「け、健太くん!」

 とんでもない質問なのに、清正さんは平然としている。
 むしろ真剣に考えるような顔をしたあと、「彼氏というより、もっと親密な関係だな」と落ち着いた声で答えた

「しんみつ?」
「そうだ」
「ちょっと! 何言ってるんですか!」
「事実だろう」

「事実でも言い方があります!」
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