屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

 最初は距離を取っていた他の子どもたちも、気づけば次々と話しかけるようになり、十分もしないうちに自然な輪ができあがっている。
 そして私は、さらに驚くことになる。

「いたぞ」

 そう言って清正さんが指さした場所には、本当にトノサマバッタがいたのだ。そして戸惑うことなく軽々とそれを掴む。

「うおおおお!」
「すげー!」

 子どもたちが歓声を上げながら一斉に駆け寄っていく。
 その後もカマキリだのバッタだのを次々見つけていくものだから、私はその様子を呆然と眺めていた。

 なぜか異常に虫取りが上手い。

 さらに、どこにどんな虫がいそうなのか、まるで最初から分かっているみたいに迷いなく場所を当てていく。
 それは偶然とか勘とかいうレベルではないように思えた。
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