屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

「……なんでそんなに虫取りがうまいんですか」

 私が思わず尋ねると、清正さんは捕まえたトノサマバッタを子どもたちへ渡しながら肩をすくめる。

「昔取ったなんとかだな」

 さらりと答えて笑った彼に、私は思わず感心する。

 大企業の社長というだけでも十分すごいのに、虫取りまで上手いなんて反則ではないだろうか。
 しかも本人は特別な自覚すらなさそうだから、余計にたちが悪かった。
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