屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

八章 真実

「パーティー?」

 思わず聞き返した私に、清正さんは落ち着いた表情のまま「そうだ」と短く頷いた。
 週末にパーティーが開かれるから、一緒に参加してくれないかと言われたのだ。

「それって、朝霧家の方々が参加されるんですか」
「ああ。でも、それだけじゃない。不動産業界の関係者も多く来る」

「それってどういうパーティーなんですか?」
「不動産未来フォーラム・サマーレセプションという、業界団体が主催する交流会だ。大手デベロッパーや金融機関、建設会社、行政関係者が一堂に会する。不動産業界では顔合わせを兼ねた一大イベントなんだ。国土交通大臣の支部大臣も顔を出すかもしれないそうだ」

「そんな大きなパーティーに、私なんかが参加してもいいんですか?」
「夏音は俺の妻だろう。それに、何かあっても俺が守るから」

 きっぱりと言い切られ、私は思わず顔を上げた。その瞳には迷いはなく、ただ当然のことを口にしただけだと言わんばかりだ。
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