屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

「そんなにいりませんよ! 一日ですよね」
「これからも必要になるかもしれないだろう」
「これから……?」

 これから。この人は、私との未来を自然に考えてくれているのだろうか。

 それだけで、明るい気持ちになった。

 そして言われるままにドレスに着替え、フィッティングルームのカーテンを開けて外へ出た瞬間だった。

「……似合うな。すごくいい」

 真面目な顔でそう言われ、私は一気に顔が熱くなる。

「そ、そうですか? お世辞ですよね」
「お世辞など言う必要がないだろう」
「うっ……」

 返す言葉を失う。
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