屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました
結局、一時間以上かけて何着も試着させられたあと、清正さんは腕を組んで真剣に悩み始める。
「どれも似合うから決めかねるな」
「じゃあ最初の一着にしましょう」
「いや、全てもらっていこう」
「えっ」
「ありがとうございます」
店員さんの明るい声が響く。
「待ってください! もったいないですって!」
「必要経費だ」
「絶対違います!」
私が必死に止めたにもかかわらず、清正さんはまるで聞いていないかのように会計を済ませ、気づけば大量の紙袋が店員さんの手によって運ばれていた。
そして、その中の一着に着替えさせられたまま、今度は別の場所へ連れて行かれる。