屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました
九章 血のつながり
パーティー当日。
私は朝から落ち着かず、何度もドレス姿を鏡で見ては深呼吸を繰り返していた。
いざ、会場へ向かう車の中でも、何度もドレスの裾を気にする様子を、綿貫さんの運転する車の後部座席で隣に座っていた清正さんは、どこか面白そうに口元を緩めながら見ていた。
「そう緊張しなくても大丈夫だ」
「大丈夫じゃないですよ。むしろもう帰りたいくらいです」
「そこまでか」
「だって、こういうパーティーなんて行ったことないんですから」
私が思わず本音を漏らすと、清正さんは少し意外そうに眉を上げた。
「初めて? あんな立派な屋敷に住んでいてか」
「父が教師だったので、屋敷で集まりを開く機会はありましたけど、それとこれとは別です。私は可愛い服を着せてもらって、お菓子を食べたり同じくらいの友だちと遊んだりするだけでしたし」
「それと大差ないだろ」
「絶対違います。ホテルのパーティーなんて、完全に大人の社交場じゃないですか」
思わず反論した私は、これ以上言うとますます子どもっぽく思われそうな気がして口を閉じた。
私は朝から落ち着かず、何度もドレス姿を鏡で見ては深呼吸を繰り返していた。
いざ、会場へ向かう車の中でも、何度もドレスの裾を気にする様子を、綿貫さんの運転する車の後部座席で隣に座っていた清正さんは、どこか面白そうに口元を緩めながら見ていた。
「そう緊張しなくても大丈夫だ」
「大丈夫じゃないですよ。むしろもう帰りたいくらいです」
「そこまでか」
「だって、こういうパーティーなんて行ったことないんですから」
私が思わず本音を漏らすと、清正さんは少し意外そうに眉を上げた。
「初めて? あんな立派な屋敷に住んでいてか」
「父が教師だったので、屋敷で集まりを開く機会はありましたけど、それとこれとは別です。私は可愛い服を着せてもらって、お菓子を食べたり同じくらいの友だちと遊んだりするだけでしたし」
「それと大差ないだろ」
「絶対違います。ホテルのパーティーなんて、完全に大人の社交場じゃないですか」
思わず反論した私は、これ以上言うとますます子どもっぽく思われそうな気がして口を閉じた。