屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました
公園は屋敷を出て、十分ほど歩いたところだ。広くて、ベンチや小さな池もある。
向かう途中も、二人は道端の猫に話しかけたり、まるで遠足でもしているかのように楽しそうだ。その様子を見ていると自然と笑顔になる。
いつも私が子どもたちに何かしてあげなきゃと思っているけど、結局子どもたちに救われているのは自分の方だと感じる。
そう思った時だった。
「あっ!」
健太くんが突然立ち止まった。
「清正だ!」
その言葉に、私の心臓がどくりと跳ねる。
反射的に視線を向けると、公園のベンチに見覚えのある姿があった。
清正さんだった。
そして――その横には玲子さんが座っている。