屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

 ――やっぱり、違う。

 そんな未来、今は望んでない。
 私は屋敷を守ることが何より大切で、今、それが達成できそうなのに……。契約結婚を受け入れたのもそのためだったはずなのに……。

今、『話をさせてくれ』と言われているその内容が離婚であることを受け入れなくてはならない現実がなにより怖くて、逃げ出したいほど苦しい。

 彼の口からそれを突きつけられるくらいなら、屋敷も何もかも諦めて、もう顔を合わせずいなくなってしまいたい、と強く思っていた。

 私はいつの間にか、どうしようもないほど清正さんのことを好きになってしまっていたのだ。
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