屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました
「ねえねえ」
夏音は当たり前のようについてくる。
「きょーくんは本が好きなの? うちにはたくさん珍しい本があるんだよ! おじいちゃんが海外によく行ってたくさん買ってきてたから! お父さんも本が好きでね、本屋や図書館にない本もうちにはあるんだ!」
その言葉に、俺は思わず足を止めた。
すると夏音は待ってましたと言わんばかりに口角を上げる。
「あ、興味ある?」
「別に」
「あるんだ!」
「ない」
「じゃあ見てから決めればいいよ!」
まるで人の話を聞いていない。
呆れながら見下ろすと、夏音は楽しそうに笑った。
「今日見てみて、もっと読みたいって思ったら週末に読みに来ればいいんだよ。お友達がたくさん来るし、本もいっぱいあるし楽しいよ。私は難しい本なんて読めないから、誰かに読んでもらった方が本も幸せだしね」
そう言って無邪気に笑う彼女を見ているうちに、不思議と自分が虚勢を張っているのがバカらしくなってきた。
そして、確かにその本棚は思いのほか、充実していたのだ。
夏音は当たり前のようについてくる。
「きょーくんは本が好きなの? うちにはたくさん珍しい本があるんだよ! おじいちゃんが海外によく行ってたくさん買ってきてたから! お父さんも本が好きでね、本屋や図書館にない本もうちにはあるんだ!」
その言葉に、俺は思わず足を止めた。
すると夏音は待ってましたと言わんばかりに口角を上げる。
「あ、興味ある?」
「別に」
「あるんだ!」
「ない」
「じゃあ見てから決めればいいよ!」
まるで人の話を聞いていない。
呆れながら見下ろすと、夏音は楽しそうに笑った。
「今日見てみて、もっと読みたいって思ったら週末に読みに来ればいいんだよ。お友達がたくさん来るし、本もいっぱいあるし楽しいよ。私は難しい本なんて読めないから、誰かに読んでもらった方が本も幸せだしね」
そう言って無邪気に笑う彼女を見ているうちに、不思議と自分が虚勢を張っているのがバカらしくなってきた。
そして、確かにその本棚は思いのほか、充実していたのだ。