屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました
「……なんか、ふわふわします」
「飲むのは久しぶりか? 無理するなよ」
「だいじょーぶです」
そう答えた記憶はある。
ただ、そのあとの記憶が曖昧だった。
社長が何か言っていた気もする。私が返事をした気もする。
けれど、そのどれもが夢の中の出来事のようにぼんやりとしていて、気が付けば私は抗いようのない眠気に引きずられるように意識を手放していた。