屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

 社長とデートしたい。それは作戦のためだ。

 けれど、そのために忙しい社長の時間を使わせてしまった事実に変わりはなく、仕事の邪魔をしたのではないかという罪悪感が胸を刺した。
 それでも――せっかくつくってもらった時間なのだ。無駄にはしたくない。

「今度こそ頑張ろう」

 誰にも聞こえないほど小さな声でそう呟いた私は、再び仕事へ向かって歩き出した。
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