屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

 手首を掴まれ引き寄せられたことも。
 名前で呼ばれたことも。

 そして自分のハンカチを受け取って笑ってくれたことも。
 そのすべてが胸に小さな火をつけたまま消えてくれず、またしばらくの間まともに社長の顔を見られなかった。
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