雪恋
と、急に名前を当てられて、動悸がした。
なんで……何で名前を知ってるの!?
「知ってるさ……僕、剣道習ってたから。
君の噂は、聞いたことがあるから。
この周辺に住んでるって仲間から聞いてさ」
と、ウインクをしてる。
笑ってみせるけどそれ完全にストーカーじゃん!!
「気持ち悪い」
「え!?」
「最低!!
赤の他人が首突っ込んでこないで!!」
と、必死に足を動かそうとするも、足が土粘土みたい。
結局、蹲ることしかできず。
グレーの男にパーカーを、背後からパさりと被せられる。
「貴方……何者なんですか?
私の、ストーカーなんですか?
それとも、祖父のゴマすりですか?」
グレーの男は、顔を引き攣らせて。
だけども、端的にこう言った。
「君の最大の仇であり敵………かもね」
と。
*