むすび洋菓子店 ―人との縁と縁をつなぐ―
家族会議
閉店後の「むすび洋菓子店」。
今日も一日の仕事を終え、店内には静かな時間が流れていた。
結月はテーブルに温かい飲み物を置き、るいの向かい側に座った。
「るいさん」
「ん?」
「ちょっと思いついたことがあるんだけど」
「何?」
結月は、店の雑貨コーナーを見ながら話し始めた。
「雑貨とお菓子の詰め合わせ、作ってみない?」
「雑貨とお菓子?」
「うん」
結月は嬉しそうに頷いた。
「例えば、るいさんの小さな雑貨と、私の焼き菓子を一緒に箱に入れるの」
「それ、いいね」
「贈り物にもできるし。誕生日とか、お祝いとか……」
「結婚祝いにもいいかも」
「うん!」
二人の会話がどんどん弾んでいく。
「箱も可愛くしたいね」
「海をモチーフにする?」
「いいね。私たちの指輪も海色だし」
結月は左手の指輪を見つめて微笑んだ。
「名前も考えようよ」
「うーん……」
二人で腕を組んで考える。
「『むすびギフト』は?」
「いいね」
「お菓子と雑貨で、人と人の縁を結ぶ」
「このお店にぴったり」
二人は顔を見合わせて笑った。
すると、るいが結月のお腹を優しく見つめた。
「ねえ、結月」
「なに?」
「赤ちゃんが生まれたら、もっと忙しくなるね」
「そうだね」
「だから、今のうちに無理のない形を考えよう」
結月は頷いた。
「うん。赤ちゃんとの時間も大切にしたい」
「私も」
二人はしばらく考えた。
お菓子を作る時間。
雑貨を作る時間。
赤ちゃんと過ごす時間。
そして、お客さんとの時間。
全部を大切にするにはどうしたらいいのか。
「家族会議だね」
結月が笑う。
「うん。私たちの家族会議」
るいも笑った。
まだ生まれていない赤ちゃんも、二人の大切な家族。
だから三人で未来を考えるような気持ちで、二人は何度も話し合った。
「よし!」
結月が紙に書く。
むすびギフト
その下に、
お菓子と雑貨で、大切な人との縁を結ぶ。
と書いた。
るいは、その文字を見て微笑んだ。
「素敵だね」
「うん」
店の看板の言葉と同じように。
この小さなお店から、また新しい縁が生まれていく。
そして今度は、二人だけではなく――
もうすぐ生まれてくる小さな家族と一緒に。
今日も一日の仕事を終え、店内には静かな時間が流れていた。
結月はテーブルに温かい飲み物を置き、るいの向かい側に座った。
「るいさん」
「ん?」
「ちょっと思いついたことがあるんだけど」
「何?」
結月は、店の雑貨コーナーを見ながら話し始めた。
「雑貨とお菓子の詰め合わせ、作ってみない?」
「雑貨とお菓子?」
「うん」
結月は嬉しそうに頷いた。
「例えば、るいさんの小さな雑貨と、私の焼き菓子を一緒に箱に入れるの」
「それ、いいね」
「贈り物にもできるし。誕生日とか、お祝いとか……」
「結婚祝いにもいいかも」
「うん!」
二人の会話がどんどん弾んでいく。
「箱も可愛くしたいね」
「海をモチーフにする?」
「いいね。私たちの指輪も海色だし」
結月は左手の指輪を見つめて微笑んだ。
「名前も考えようよ」
「うーん……」
二人で腕を組んで考える。
「『むすびギフト』は?」
「いいね」
「お菓子と雑貨で、人と人の縁を結ぶ」
「このお店にぴったり」
二人は顔を見合わせて笑った。
すると、るいが結月のお腹を優しく見つめた。
「ねえ、結月」
「なに?」
「赤ちゃんが生まれたら、もっと忙しくなるね」
「そうだね」
「だから、今のうちに無理のない形を考えよう」
結月は頷いた。
「うん。赤ちゃんとの時間も大切にしたい」
「私も」
二人はしばらく考えた。
お菓子を作る時間。
雑貨を作る時間。
赤ちゃんと過ごす時間。
そして、お客さんとの時間。
全部を大切にするにはどうしたらいいのか。
「家族会議だね」
結月が笑う。
「うん。私たちの家族会議」
るいも笑った。
まだ生まれていない赤ちゃんも、二人の大切な家族。
だから三人で未来を考えるような気持ちで、二人は何度も話し合った。
「よし!」
結月が紙に書く。
むすびギフト
その下に、
お菓子と雑貨で、大切な人との縁を結ぶ。
と書いた。
るいは、その文字を見て微笑んだ。
「素敵だね」
「うん」
店の看板の言葉と同じように。
この小さなお店から、また新しい縁が生まれていく。
そして今度は、二人だけではなく――
もうすぐ生まれてくる小さな家族と一緒に。